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総合型選抜・一般選抜の入試スケジュール

2022/06/30

あじばこプレス

    • 近年、大学入試は多様化し、入試方式や日程など選択の幅が広がった反面、受験生や保護者の皆さんからすると、非常に複雑で分かりにくいと感じることがあるのではないでしょうか。
      ここでは大学入試の種類やスケジュールを解説していきますので、いつからどのような準備が必要なのかを確認し、今後の計画を立てていきましょう。

    • 【大学入試の種類】

      大学入試は大きく3種類に分類することができますので、それぞれの特徴をみていきましょう。
      (大学入学共通テストについては後述します)

      ①総合型選抜(出願受付:9月1日以降、合格発表:11月1日以降)
      ②学校推薦型選抜(出願受付:11月1日以降、合格発表:12月1日以降)
      ③一般選抜(出願受付:1月上旬~2月下旬)
       ※大学入学共通テスト:出願受付:9月下旬~10月上旬
      試験日:1月中旬(2023年は1月14日・15日)
                  

      まず①総合型選抜と②学校推薦型選抜ですが、上記の通り、出願受付と合格発表のルールが文部科学省の「大学入学者選抜実施要項」で定められています。また、12月中に試験と合格発表が行われるため「年内入試」とも呼ばれます。(図1)

      図1<総合型選抜と学校推薦型選抜の一般的なスケジュール>

      (総合型選抜)
      総合型選抜は、多面的な人物評価が重視され、大学の出願条件に合えば自由に出願できます。学力試験だけではなく、受験生の個性や資質、適性や人物像を総合的に判断する試験といえるでしょう。
      試験内容は書類審査、プレゼンテーションやレポート、グループワークなど大学によって多様であることが特徴で、その大学・学部にふさわしい人物であるかを評価されます。
      また、出願受付は9月からですが、オープンキャンパスに参加することで面接試験の際にも説得力のある話ができますので、受験予定の大学があればぜひ早めに参加しましょう。

      <総合型選抜のスケジュール例>
      ・6月頃~:募集要項配布開始
      ・6月~9月:オープンキャンパス、エントリーなどの事前登録
      ・9月1日以降:出願受付開始
      ・9月~12月頃:試験(大学により実施時期は異なります)
      ・11月1日以降:合格発表

      (学校推薦型選抜)
      学校推薦型選抜とは学校長の推薦を必要とする入試方式で、「公募制推薦」と「指定校制推薦」の2種類があります。試験内容は「書類審査(調査書、志望理由書)+小論文+面接」のケースが多いようです。

      「公募制推薦」は、出願条件を満たしていれば高校を問わず出願できます。
      学習成績の状況(評定平均)の条件もありますので、日頃の学習への取り組みが重視されます。
      また、スポーツやコンテスト、文化活動や社会活動の内容を評価する入試方式もありますので、自分の得意分野で受験できる大学を探してみるのも良いでしょう。

      一方、「指定校制推薦」は大学が過去の入学実績などをもとに高校を指定するため、高校によって指定校制を利用できる大学・学部や人数が異なります。そのため、指定校制推薦を利用して受験できる大学は、高校の進路指導担当の先生に確認する必要があります。

      <学校推薦型選抜のスケジュール例>
      ・6月頃~:募集要項配布開始。指定校制の場合は先生に意思表示する
      ・7月~10月頃:校内選考(指定校制)
      ・11月1日以降:出願受付開始
      ・11月~12月頃:試験(大学により実施時期は異なります)
      ・12月1日以降:合格発表

      (一般選抜)
      一般選抜は、教科・科目の学力試験メインで受験する入試方式です。
      国公立大学の場合、一次試験が「大学入学共通テスト」、二次試験は大学ごとの「個別試験」が行われ、その結果で判定されます。
      入試日程は前期と後期(公立大学は中期もあります)があり、前期で合格して入学手続きをすると、後期では合格になりませんので、1校しか合格できない仕組みになっています。

      私立大学の一般選抜は大学ごとに多様な方式となっています。
      3教科3科目が主流ですが、2教科型や1教科型のほか、3教科を受験して得点の高い2教科の点数で合否を決める方式など、バラエティーに富んでいることが特徴です。さらに私立大学の入試では複数の入試方式・制度を利用できることが多いので、合格のチャンスも広がります。
      私立大学の場合は、必ずしも「大学入学共通テスト」を受験する必要はありませんが、試験結果を利用して受験できる「大学入学共通テスト利用入試」を実施している大学は私立大学全体の9割を占めるため、受験しておくと入試方式の選択肢が増えるということになります。

      <一般選抜のスケジュール例>
      ・9月頃~:募集要項配布開始。
      ・1月上旬~下旬:出願受付開始
      ・1月~2月:試験(大学により実施時期は異なります)
      ・2月中旬~3月頃:合格発表

    • 【受験スケジュールに関する注意点】

      受験する入試方式によって、大学を決めるリミットが変わる

      総合型選抜・学校推薦型選抜・一般選抜の出願日程は異なります。最も出願が早いのは総合型選抜で、9月1日には出願を迎えます。その前に三者面談や家庭での相談を含めると、6月から7月には志望大学を決めておく必要があります。
      また、一般選抜で「大学入学共通テスト」を受験する場合は、大学入学共通テストの出願が9月下旬となります。この出願時には受験科目を選択しなければならず、直前での変更はできません。(出願後の訂正には締切日があります)
      そのため、国公立大学を受験するのか、科目を絞って私立大学を受験するのか、遅くとも9月には決定している必要があります。

      いずれにしても直前で慌てないように、大学の受験方式をはじめ、情報収集はぜひ余裕をもって早めに取り掛かるようにしましょう。

      年内入試で決定した場合に意識すること

      総合型選抜や学校推薦型選抜を受験して合格した場合、早々に進学先が決定することになりますが、この場合に注意すべき点があります。
      まず注意したいのは、大学に入学してから授業についていけないケースが見受けられるということです。入学後は高校での内容を学習済みとして進むことも多く、合格後に高校での学習を怠ってしまうと、一般入試合格者との学力差がついてしまいます。入学後、スムーズに大学生活を送れるよう、英語や大学で必要になる科目は学習を継続しましょう。
      もし大学入学共通テストに出願済みでしたら、受験することもひとつの方法です。

    • 【亜細亜大学の総合型選抜】

      「総合型選抜」については、亜細亜大学でも非常に特徴的な入試が実施されています。
      入試制度によって、募集する学科・求める学生像・出願資格などが異なりますので、希望する入試情報の詳細を確認するようにしましょう。
       
      ・ホスピタリティAO入試
      ・ホスピタリティ入試
      ・グローバル人材育成入試
      ・一芸一能入試
      ・同窓生子女入試
      ・スポーツ・文化活動入試

      試験によって小論文、集団討論・集団面接、学力基礎テストなどが実施されます。それぞれの試験内容を確認し、早めに対策に取り組みましょう。
      また、出願や試験日などの入試スケジュールも試験によって異なりますので、合わせて確認して受験カレンダーなどを作成するのもおすすめです。

       
      大学入試は「一発勝負」というイメージがあるかもしれませんが、それだけが大学入試ではありません。例えばお子さんがコツコツ続けていることや夢中で取り組んでいることが、実は大学の入試で評価されることがあるかもしれません。大学もあらゆる観点で受験生を選抜したいと考えていますので、お子さんに合った入試方式がきっと見つかると思います。

      まだまだコロナ禍で大変な状況が続きますが、納得できる大学選択ができるよう心より応援しています。引き続き健康に気を付けながら頑張ってください!

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