あじばこプレス
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亜細亜大学キャリアセンター八木康太さん
×高野連さん(経営学部4年生)学部:経営学部
学科:経営学科
学年:4年
お名前:高野連
内定先:タカラスタンダード株式会社-
――「キャリアセンター職員からの“最後のひと押し”に、いつも勇気をもらいました」
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本記事では、「イマドキのリアルな就活事情」を明かすべく、キャリアセンター職員とそのサポートで内定を決めた在学生とで対談を行ないます。今回は経営学部4年生の高野連さんに来てもらいました。彼の就職活動支援を行った当センター職員・八木康太さんとの話から、高野さんが業界大手のひとつタカラスタンダード株式会社への内定に至った就職活動の軌跡と、そんな彼を裏で支えたキャリアセンターの役割に迫ります。
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メーカーにターゲットを定めて活動を開始
八木:高野君は比較的早めの時期に就職活動を始めたんだよね。2年生から?
高野:2年生の3月に1つ上の年代の合同説明会に行ったのが、大きなスタートラインでしたね。高校生くらいから就職のことを意識しはじめていて、当時は大学3年になったタイミングで動き出そうと考えていましたが、実際にはそれよりも早くスタートすることになりました。就職活動を始めた当初は、好きだったおもちゃのメーカーを考えていたんですが、合同説明会に行って、おもちゃだけでなくいろいろな企業を知りました。その頃就職活動の入り口として自己分析や適性検査をしていて、自分が進みたいのはやはりメーカーだとわかり、そこを基軸に進めることにしました。父もメーカーで働いているので、その影響も大きかったと思います。
八木:僕との最初の接点は、3年生の冬ぐらいだったかな。
高野:そうです。キャリアセンターの他の職員の方ともお話をさせていただきましたが、「メーカーなら八木さん」というイメージがあったので。
八木:僕は、自分自身がもともとメーカー志望だったからね。メーカーっていい会社が多いんだけど、「メーカー=理系」という印象があるから、文系しかない亜細亜大学ではあまり視野に入れられていない。だからこそ講座や企業説明会など、メーカー企業の文系就職のための接点を作ったりしているんだ。
高野:僕はどちらかといえば、知らないものに対して興味が湧く人間なんです。だから「自分の知らないこんなニッチなメーカーもあるんだ!」というのも知りたくて、八木さんに出会いました。
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面談が「心の支え」になっていた
八木:就職先を選ぶ基準、軸はどんなところに据えていたの?
高野:いくつかあって、一つは社風や雰囲気ですね。二つめは海外に関われたらいいなということ。アメリカに1か月留学したことがあって、これまでの自分とは異なる考え方や文化に、好奇心がとてもくすぐられたんです。三つめは、ずっと興味津々に働いていけるかどうかですね。いろんな業界と取引があるなど、そうした環境に惹かれました。僕はタカラスタンダードに決めたのですが、その大きな理由は、キッチンやバスなど身近にあって目に見えるものを扱っていることですね。
八木:高野君の印象は、もうとにかく真面目。最初に話したときに、「たぶんどこの会社でも通用する人だろうな」と思った。ただ、真面目なのに、自信がなかったんだよね。そのせいもあったのか、レスポンスがとにかく早いのも印象的だった。他の学生は、「志望動機を書き直してきて」と言うとだいたい一週間はかかるんだけど、高野君は2日くらいで出してくる。
高野:心配性なんですよ。すぐ不安を解消したいんです。
八木:でも、その行動力が自信と結果につながっていったんだよ。就活生は二極化していて、情報を与えれば勝手に動くタイプと、とことん寄り添ってあげないと動けないタイプがいる。高野君は前者だ。
高野:方向を決めるのにはすごく迷うけど、誰かに「こっち!」と示してもらえば、自信を持って進んでいけるんですよね。八木さんのアドバイスはそういう、方向を定めてくれる感じのものが多かったですね。就職活動を続けていくと、方向がぶれることもありましたから、とても安心しました。
八木:実際のところ、僕は添削とか指導とかほとんどしていない。面談も最初の数回を除けば、雑談と情報提供だけだったね。「この業界はこうだ」とか、「ここはねらい目じゃないか」とか……。
高野:八木さんには、自分の話したいことを話して、たまにヒントをもらって。でもそれが心の支えになっていたんです。
八木:順調に進んでいたから、「今日は特に面談しなくてもよかったんじゃないか?」みたいな日もあったよね。
高野:自分でもたぶん「これでいい」とわかってるんですけど、最後のひと押しが欲しくて会いに行っていた、という感じですね。
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「自分がなににワクワクするか」を大切に
八木:さっきお父さんの話が出たけど、お父さんも亜細亜大学出身だったよね?
高野:そうなんです。だから同じ大学を勧められたというわけではないんですが、僕が進学するときに、「学生時代に友達が留学に行っていた」「こんな就職活動をしていた」など、父のそういう話が、何校か受けた中で判断材料になったことはたしかです。
八木:高野君にとって、お父さんは大きな存在なんだね。
高野:就職活動にあたって自己分析をしていくうちに、「自分は結局、父のようになりたいんだな」と気づいたんです。進学にしても留学にしても、子どもに「やりたいことをやりなさい、応援するから」と言って、後押ししてくれる存在です。そのおかげで、今の自分がある。将来自分が家族を持ったら、子どもに同じことをしてあげられるようになりたいですね。
八木:これから大学に入る高校生が、就職やキャリアを考えるときに、なにが大切だと思う?
高野:自分のやりたいこと、楽しいと思うことを見つけるのが一番大事だと思います。僕の場合は、なにに好奇心が湧いてワクワクするか、それが大きなポイントでした。海外への憧れがあったので、海外事業に乗り出しはじめて、これからビジネスチャンスが広がりそうなタカラスタンダードは、とても魅力的でした。経済成長の著しいアジアの国々は、僕の知らない、昔の元気だった時代の日本を追体験できるような気がして、ワクワクしますね。
八木:これから社会に出て、もっとワクワクすることがたくさんあるといいね。これからも頑張ってください。
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