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学校推薦型選抜と総合型選抜の違い ~あなたに合った入試は?~

    • 近年、大学入試は多様化し、入試方式や日程など選択の幅が広がっています。
      冬のイメージがある大学受験ですが、実は9月から大学入試は始まっており、早ければ11月や12月には大学が決まる人もいます。

      ここでは、入試時期が早い「総合型選抜」と「学校推薦型選抜」について紹介していきます。皆さんに合った入試方式を見つけることが合格への近道となります。ぜひ検討する上でのヒントにしていただければと思います。

    • 【大学入試の種類】

      まず、大学入試は大きく3種類に分類することができます。

      ①総合型選抜(願書受付:9月1日以降、合格発表:11月1日以降)
      ②学校推薦型選抜(願書受付:11月1日以降、合格発表:12月1日以降)
      ③一般選抜(願書受付:1月上旬~2月下旬)

      ※大学入学共通テスト:願書受付:9月下旬~10月上旬
      試験日:1月中旬(2024年は1月13日・14日)

      ①総合型選抜と②学校推薦型選抜は、12月中に試験と合格発表が行われるため「年内入試」とも呼ばれます。(図1)

  • 図1<総合型選抜と学校推薦型選抜の一般的なスケジュール>

    図1<総合型選抜と学校推薦型選抜の一般的なスケジュール>

    • 「総合型選抜」と「学校推薦型選抜」では、多面的に人物を評価して合否を判定します。
      そのため、学力重視の「一般選抜」に比べて、「将来の目標が明確かどうか」あるいは「日頃から努力を積み重ねているか」などが評価されます。
      それぞれの入試の特徴を詳しくみていきましょう。

    • (総合型選抜)

      総合型選抜は、大学の出願条件に合えば自由に出願できます。
      学力試験だけではなく、多面的な人物評価が重視されるため、受験生の個性や資質、適性や人物像を総合的に判断する試験といえるでしょう。
      また、特に大きなポイントは「大学が求める人物像に合致しているかどうか」ということです。
      大学はアドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)を公開しており、どのような人材を求めているかを示しています。まずはアドミッション・ポリシ―をしっかりと理解し、自分の考えと合っているか確認することから始めましょう。

      総合型選抜の試験内容は書類審査、プレゼンテーションやレポート、グループワークなど大学によって多様であることが特徴で、それぞれの試験を通して、その大学・学部にふさわしい人物であるかを評価します。
      書類審査や面接で大切なことは、「この大学で学びたい理由」「大学に入学したら研究したいこと」を分かりやすく大学に伝えることです。大学は学ぶ意欲のある受験生を求めていますので、面接でも対応できるようにしっかり準備しておきましょう。

      また、願書受付は9月からですが、オープンキャンパスに参加することでより具体的に大学について知ることができます。面接試験の際にも説得力のある話をするためにも、受験予定の大学があればぜひ早めに参加しましょう。

      <総合型選抜のスケジュール例>
      ・6月頃~:募集要項配布開始
      ・6月~9月:オープンキャンパス、エントリーなどの事前登録
      ・7月~8月頃:願書配布開始
      ・9月1日以降:願書受付開始
      ・9月~12月頃:試験(大学により実施時期は異なります)
      ・11月1日以降:合格発表

    • (学校推薦型選抜)

      学校推薦型選抜とは「学校長の推薦」を必要とする入試方式で、「公募制推薦」と「指定校制推薦」の2種類があります。試験内容は「書類審査(調査書、志望理由書)+小論文+面接」のケースが多いようです。(図2)

  • 図2<学校推薦型選抜の種類>

    図2<学校推薦型選抜の種類>

    • 「公募制推薦」は、出願条件を満たしていれば高校を問わず出願できます。
      学習成績の状況(評定平均)の条件が設定されており、学校における日頃の学習への取り組みが重視されます。
      また「特別推薦」では、スポーツやコンテスト、文化活動や社会活動の内容を評価する入試方式もありますので、自分の得意分野で受験できる大学を探してみるのも良いでしょう。

      一方、「指定校制推薦」は大学が過去の入学実績などをもとに高校を指定するため、高校によって指定校制を利用できる大学・学部・学科や人数が異なります。そのため、指定校制を利用して受験できる大学は、高校の進路指導担当の先生に確認する必要があります。

      また、指定校制で重要なことは、高校内で選考があるということです。例えば指定校制で進学したものの、大学での学業成績が芳しくないということが起きてしまうと、次年度から指定校制の枠が減ってしまうかもしれません。そのため、高校の代表として学校が自信を持って推薦できる人物かどうかを校内で選考するのです。
      高校1年生の1学期から3年生の1学期(または前期)までの成績で評価されますので、日々コツコツと努力を重ねることが重要ということになります。

      <学校推薦型選抜のスケジュール例>
      ・6月頃~:募集要項配布開始。指定校制の場合は先生に意思表示する
      ・7月~10月頃:校内選考(指定校制)
      ・7月~8月頃:願書配布開始
      ・11月1日以降:願書受付開始
      ・11月~12月頃:試験(大学により実施時期は異なります)
      ・12月1日以降:合格発表

    • 【受験に関する注意点】

      受験する大学と入試方式はなるべく早めに決めること

      大学入試の中で最も出願が早いのは総合型選抜で、9月1日には出願を迎えます。その前に三者面談や家庭での相談を含めると、6月から7月には志望大学を決めておく必要があります。
      また出願に関しては「調査書」や「推薦書」など、学校の先生に準備していただく書類も多く、急にお願いしても用意できないことがあります。
      総合型選抜や学校推薦型選抜を受験する場合は、なるべく早い時期に先生に相談するようにしましょう。

      直前で慌てないように、大学の受験方式や必要書類など、情報収集はぜひ余裕をもって早めに取り掛かるようにしましょう。

      年内入試で決定した場合に意識すること

      総合型選抜や学校推薦型選抜を受験して無事に合格した場合、早々に進学先が決定することになりますが、この場合に気を付けていただきたいことがあります。

      まず注意したいのは、大学に入学してから授業についていけないケースが見受けられるということです。入学後は高校での内容を学習済みとして進むことも多く、合格後に高校での学習を怠ってしまうと、一般入試合格者との学力差がついてしまいます。入学後、スムーズに大学生活を送れるよう、英語や読書など大学で必要になる科目は学習を継続しましょう。
      年明けの1月に実施される「大学入学共通テスト」の受験もひとつの方法です。

      また、自分は合格しても、他には一般選抜を控えている同級生も多いと思います。受験への雰囲気を乱さないような周りへの配慮も忘れないようにしましょう。

    • 【亜細亜大学の総合型選抜と学校推薦型選抜】

      亜細亜大学でも総合型選抜と学校推薦型選抜など、様々な入試が実施されています。
      入試制度によって、募集する学科・求める学生像・出願資格などが異なりますので、希望する入試情報の詳細を確認するようにしましょう。

      ・公募推薦入試
      ・総合型選抜入試
      ・ホスピタリティAO入試
      ・ホスピタリティ入試
      ・スポーツ・文化活動入試
      ・グローバル人材育成入試

      各入試において小論文、面接(集団討論・集団面接を含む)などが実施されます。入試制度によって試験内容が異なりますので確認しましょう。
      特に総合型選抜入試では「事前課題」の提出が必要ですので、計画的に対策に取り組みましょう。

      また、出願や試験日などの入試スケジュールも試験によって異なりますので、合わせて確認して受験カレンダーなどを作成するのもおすすめです。

      大学入試は「一発勝負」というイメージがあるかもしれませんが、それだけが大学入試ではありません。例えばコツコツ続けていることや夢中で取り組んでいることが、実は大学の入試で評価されることがあるかもしれません。大学もあらゆる観点で受験生を選抜したいと考えていますので、皆さんに合った入試方式がきっと見つかると思います。

      皆さんが納得できる大学選択ができるよう心より応援しています。引き続き健康に気を付けながら頑張ってください!

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